解禁後のアマゴを釣るには?《テンカラの~とvol.19》

田中 五月
3月解禁直後の放流アマゴ

2022年もシーズンが解禁しました。

段戸川を中心に今年もテンカラに励んでいます(^^

解禁直後はが蒲田川とか特殊な環境で水温が高い川を除けば、放流魚がターゲットになります。

いくつか盛期とは違う楽しみ?ポイントがあると思うので書いてみます。

活性が高い時に出てきた綺麗なアマゴ

活性が高い時に出てきた綺麗なアマゴ

3月解禁直後の渓流

3月解禁直後の渓流

 

◆活性を予測する

多くの河川で解禁前に放流された渓流魚は4つ状態変化をたどっていくと考えています。

①養殖池から自然渓流に入り、おびえる。つまり毛鉤やルアーを追わない。

②自然渓流に慣れ、毛鉤やルアーを追い出す。

③3月は餌が少なく水温が低いため、岩の下に入り、省エネモードに入る。

④4月に入り、餌が増えて水温が上がってくると活発に動き出す。

 

①⇒②の変化はおおむね半日から1日程度、②⇒③は数日程度、③⇒④は天候によりますが概ね1か月以上かかると思われます。

つまり、解禁前に放流されたアマゴ等の渓流魚は3月中を③の状態で過ごすことが多いという感じです。

 

この時期はどんなに技量があっても、活性とマッチしたタイミングでないと釣れないことが多いので、活性の見極めがまず重要になります。

具体的には、水温があがる夕方、冬場の渇水が解消される春の雨が降った後、たまにある4月後半のような暖かい日を狙うことになります。

そもそも天然魚は4月に入らないと動かないことが多いわけですから、「放流された直後にはあんなにいたのに何故いなくなる?」と不思議に思い自分の技量を責める必要もありません(^^;

放流魚も少し川に馴染めば、天然魚と同じような動きをしているということなのだと思えば良いはず。

3月解禁直後の放流アマゴ

3月解禁直後の放流アマゴ

 

◆沈める

活性が低いわけですから、魚は底についていて、基本は沈めたほうが良く釣れます。

もし、ドライで釣ろうとすると、フライフィッシングの方達のように、ライズする時間を待ち、その時間帯を狙ってマッチング・ザ・ハッチの釣りを展開することになります。

テンカラはフライよりも射程が短いこともあり、無理してマッチング・ザ・ハッチの釣りをするよりも、テンカラの利点である沈める釣りをした方が釣果が伸びるケースが多いです。

私はききアワセも多様するので、ガン玉を使い、ガン玉から毛鉤までをフリーにゆらゆら動かす状態で釣ることが多いですが、タングステンヘッド毛鉤などでも何でもよいです。とにかく沈めることで、より釣果が伸びやすくなるのが3月ではないかと思います。

 

この時期の活性の話をMasterTenkaraにコンテンツとして作れないかなーと考えております。

今年の最初は「テンカラで50cmアップのニジマスを釣るには?」というコンテンツを作りたいと石垣先生と話しているので来年かなー(^^;

 

それでは今シーズンも良いテンカラライフを!