愛知県初!鮎友ルアー釣りスポット紹介(豊川上漁協)
「鮎友ルアー釣り」をご存知ですか?
オトリ鮎の代わりに鮎ルアーを使う、新しい友釣りのスタイルです。
最近注目度が上がってきましたが、鮎友ルアー釣りOKの漁協はまだ少なく、釣り場を探すのが大変かもしれません。
今回は愛知県初の鮎友ルアー釣りスポット、豊川上漁協をご紹介します。
天然遡上鮎の宝庫、豊川上漁協
愛知県東三河地方の一級河川である豊川。
その上流部を管轄する豊川上漁協は、毎年多数の天然アユが遡上してくる魅力的な漁場に恵まれています。
かつてに比べてコケの生育が悪くなってきたようですが、鮎の数は減っておらず、牟呂松原頭首工のカメラでの定点観測によると、昨年はなんと527万匹もの遡上があったそうです。
この数字は牟呂松原頭首工の魚道を遡上した鮎の数であるため、それより下流にはさらに多くの天然遡上鮎がいるだろうとのこと。
実際に、編集部が取材のため訪れた7月上旬には、下流のあちこちで鮎が水しぶきを上げていました。
豊川上漁協の鮎友ルアー釣り
豊川上漁協では、2020年から鮎友ルアー釣りを始めました。
その理由の一つに、川の水温が高いということがあります。
真夏には水温が27℃にもなるため、別の場所で仕入れてきたオトリ鮎――冷たい水で育ったオトリ鮎では、弱るのが早いのです。
そこで鮎友ルアーの出番となります。
鮎友ルアーで最初に釣り上げた鮎をオトリ鮎にすれば、釣り上げた鮎はその高い水温になじんでいますから、暑いからと言って弱ることはありません。水温を気にせず、生きのいい状態で友釣りができます。
※豊川上漁協では、2021年現在、リール付きロッド等を使用したキャスティングによる鮎ルアー釣りは許可されていません。従来の友釣りと同じスタイルで、オトリ鮎を鮎ルアーに置き換えた鮎友ルアー釣りが許可されています。
※豊川上漁協では、2022年より、リール付きロッドを使用したキャスティングによる鮎ルアー釣りが管内全域できるようになりました(ただし、禁漁区間を除く)。なお、2022年のリール付きロッドの解禁日は7/1です。
なお、鮎友ルアー釣り可能エリアは禁漁区を除く全区間となります。
鮎の解禁日と、おすすめのシーズン
豊川上漁協の鮎解禁日は、漁法によって異なります。
ちなみに、2021年の解禁日は下記の通りです。
●餌釣り、毛バリ釣り
5月22日~11月30日
●友釣り、鮎ルアー釣り、流しばり釣り
6月1日~11月30日
●ごろ引き、引っかけ
8月1日~11月30日
(つげ川は8月8日~)
●網漁
8月1日~11月30日
なお、禁漁区及び鮎の産卵保護区と、共同漁場及び竿釣り専用区では、釣っていい時期や漁法等が少し異なりますのでご注意ください。(詳細後述)
また、天然遡上鮎は、シーズン初めは養殖鮎よりも小ぶりです。
漁協によると、6月に15㎝前後、7月に20㎝前後となるそうです。
大きいのが釣れるのは9月頃なので、8月下旬から9月以降がおすすめのシーズンとなります。
禁漁区と鮎の産卵保護区
禁漁区では、漁期が他と異なります。
また、鮎の産卵保護区にも、漁法等の制限があります。
【禁漁区】
①牟呂松原頭首工上流140mから下流135mまで(通年)
②宇利川合流点から下流200mまで(4月1日~7月31日まで)
③榎下から上流200mまで(4月1日~7月31日まで)
【鮎産卵保護区】
10月1日~11月30日までの期間、下記の区間では、網漁・引っかけ及び日没後の釣りが禁止となります。
①江島橋上流250mから同下流250mまで
②二葉漁協境界から上流300mまで
共同漁場と竿釣り専用区
野田川合流点より上流部には、竿釣り専用区が二区間と、共同漁場があります。
【竿釣り専用区】
石田:野田川合流点から新城橋まで
青石:弁天橋から まで
期間:6月1日~9月30日
網漁、リールの仕様、ごろびき、引っかけ、ビンコ釣り、流しバリ釣りを禁止する。
※竿釣り専用区内でも、鮎友ルアー釣りは可能です。
【共同漁場】
有海原川合流点より上流は、豊川上漁協のほか、寒狭川下漁協、三輪川下漁協の3漁協による共同漁場となっています。
期間:6月1日~9月30日
網漁、リールの仕様、ごろびき、引っかけ、ビンコ釣り、流しバリ釣りを禁止する。
おすすめスポット4選
豊川上漁協の釣り場は、全体的にゆったりとしていて釣りやすく、初心者や家族連れからベテランまで幅広く楽しむことができます。
その中でも特におすすめのスポットをご紹介します。
A.江島橋たもと付近
川辺に下りやすく、広々としたコンクリートの護岸が続いていて、初心者や家族連れにもおすすめです。
川原の広場には車を多数停められます。
堤防沿いの未舗装道路には、通行の妨げにならないよう幅員の広いところに寄せて駐車可能です。
(本記事末尾の豊川上漁協管轄流域マップ「おすすめ釣りスポットA」参照)
B.牟呂松原頭首工付近
頭首工の下流には広々とした中洲があります。
駐車もしやすく、堤防の下の広場に多数停められます。
団体での釣行にも余裕の広さです。
※頭首工より上流140m、下流135mは通年禁漁区間になります(赤い旗が禁漁区間の目印)。
(本記事末尾の豊川上漁協管轄流域マップ「おすすめ釣りスポットB」参照)
C.豊川左岸(27.0+100k) 水位計付近
川に入るには傾斜のきついコンクリ護岸を下りるため、慣れていない人や、子どもには少し厳しいかもしれません。
車が十数台ほど停められるスペースがあり、釣り場も広いので、グループでの釣行会にもよさそう。
(本記事末尾の豊川上漁協管轄流域マップ「おすすめ釣りスポットC」参照)
D.豊川上漁協 旧青石販売所
林の中の、未舗装の階段を下って川辺に下ります。段差が大きく、やや体力が必要かも。
藪蚊が多く、虫よけが必須です。マムシにも注意。
川に下りるまでが大変なので、初心者や家族連れにはちょっと向かない釣り場ですが、流れの中にいい感じの大きさの石もあって、友釣りの好スポットです。
(本記事末尾の豊川上漁協管轄流域マップ「おすすめ釣りスポットD」参照)
(この写真を撮った日は前の週に降った大雨の影響でかなり増水していましたが、平水時は浅瀬が広く、好漁場です)
遊漁券について
豊川上漁協の管轄流域で釣りをする際には遊漁券が必要です。
遊漁券は、豊川上漁協事務所で購入できますが、遊漁券のオンライン販売サービスつりチケでも購入できます。
つりチケならスマホやパソコンで24時間いつでも購入できるので、準備がとても簡単です。
遊漁規則などの詳細は、つりチケ豊川上漁協事務所ページでご確認ください。
豊川上漁協の管轄流域マップ
豊川上漁協の2021年度つり場案内より、管轄流域の全体マップを作成しました。
おすすめ釣りスポットA~Cは、現在の水位をリアルタイムで見ることもできるので、お出かけ前にぜひともチェックして下さいね!