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川釣り用ウェーダーのおすすめは?基礎知識から選び方まで一挙紹介!

つりチケ編集部

「ちょっとだけ浅瀬を渡れば釣れるポイントに行けそう」

そんなときは水に立ち入っても体が濡れない便利アイテム「ウェーダー」の出番です。

これまで届かなかった未知のポイントまで手が届くので、これまで以上の釣果に期待できる…かもしれません。

この記事ではウェーダーの基礎知識から、初めてのウェーダーにおすすめの商品まで詳しく解説していきます!

ウェーダーの基礎知識


ウェーダー選びに入る前に、まずはウェーダーについて基本的な知識を身につけましょう。

ウェーダーとは?

ウェーダーを簡単に説明すると、「凄く長い長靴」です。

長靴に完全防水のオーバーオールが合体しているものをイメージすると分かりやすいでしょう。

体の胴部分まである長靴という意味で「胴長靴」とも呼ばれます。

胸元まで水に浸かっても体が濡れないので、釣りだけでなくレンコン農家や河川清掃など水中に立ち入って作業する際に使われます。

ウェーダーが活きるタイミング

ウェーダーが無くても釣りをすることはできますが、ウェーダーがあることによって得られるメリットはとても大きいです。

・浅瀬を越えて移動できるので、より良いポイントに行ける

・浅瀬であれば5~10m以上進めることもあるので、届く範囲が大幅に広がる

ウェーダーを履いていれば、スニーカーでは到底たどり着けない場所まで行けるので、釣果アップにも期待できるでしょう。

特に周囲を岩と木に囲まれている川の場合は、浅瀬を越えられるかどうかで移動できる範囲が大きく変わってきます。

使い方を間違えると非常に危険

ウェーダーは水の中に入って移動できるとても便利な道具ですが、川釣りではできるだけ水に入らないようにしなくてはいけません。

これは、川には「流れ」と「滑りやすい石」という、転びやすい条件が揃っているのが理由です。

ウェーダーを着用した状態で転んでしまうと、ウェーダーの中に水が入り一気に重みが増し、立ち上がれなくなります。

浅瀬なら転んでも大丈夫かと思うかもしれませんが、水深40cm程度の浅い川で溺死してしまった例もあります。

ウェーダーを装着している際は、川に長時間立ち入らず移動のためだけに使いましょう。

必ずライフジャケットを着用する

安全性を少しでも高めるために、ライフジャケット(フローティングベスト)も併せて着用してください。

川釣りでは水しぶきがかかる機会が多いので、水に濡れると自動で開く自動膨張式ではなく、固形の浮力体が入った固定式のライフジャケットを選びましょう。

ウェーダーを着用中でも邪魔に感じないショート丈のライフジャケットがおすすめです。

ウェーダーの種類

一口にウェーダーと言っても、長さや素材が大きく違うウェーダーが存在します。

自分に合ったウェーダーはどのタイプなのか見極めましょう。

長さ

防水素材が水濡れから守ってくれる長さに注目してみると、大きく分けて3つに分類されます。

・ヒップウェーダー:脚の付け根まで(立ち入れるのは膝下まで)

・ウェストハイ:腰まで(立ち入れるのは膝まで)

・チェストハイ:胸元まで(立ち入れるのは腰まで)

水しぶきや波の影響で浸水する可能性があるので、ギリギリの高さまで立ち入るのは危険です。

不慮の高波が来ても浸水しない程度の余裕を持っておきましょう。

フット形状

普段なら靴に入っている、足が収まる部分の形状にも種類があります。

・ブーツタイプ:ズボンと靴の部分が一体化している

・ソックスタイプ:ズボンと靴の部分が別々に分かれている

ブーツタイプは着脱が簡単で安価な商品が多いですが、ズボンに合わせて靴のサイズが決まっているので体型によっては、合わないことがあります。

ソックスタイプはズボン部分とは別に「ウェーディングシューズ」と呼ばれる、専用の靴が必要なので高価になってしまいます。

しかし、体へのフィット感は良いので動きやすいのが特徴です。

ソール(靴底)

フィールドの特性に合わせて選べるように、3種類のソール(靴底)が存在します。

・ラジアル:一般的な長靴のようなゴム素材(歩きやすい)

・フェルト:密度高めのスポンジのような布素材(苔の生えた石でも滑りにくい)

・フェルトスパイク:フェルトの中に金属製のピンが埋め込まれている(フェルトよりも滑りにくい)

釣り場のボトムが砂浜であればラジアル、岩場や苔が生えた石であればフェルトかフェルトスパイクを選びましょう。

ズボン部分の素材

どの素材を選んでも防水性能には大きな差は無く、差があるのは保温性能や通気性能になります。

・ナイロン:最も安価、保温性能も通気性能も低い

・ネオプレーン:価格は中間、保温性能が高い

・透湿素材:最も高価、汗を外に逃がす通気性能が高い

冬場に水に入る場合にはネオプレーン素材、夏場は蒸れにくい透湿素材を選びたいところですが、ナイロン素材と比べると価格が一桁変わることもあるので、お財布と相談して決めましょう。

川釣りにおすすめのウェーダー

これまで紹介してきた長さや素材といった特徴を踏まえて、川釣り用のウェーダーを選んでみましょう。

まだ、迷っているという方は、下記の条件に近いウェーダーを選ぶのがおすすめです。

・ウェストハイ:ヒップウェーダーでは深い場所に入ってしまったときに浸水してしまいますが、チェストハイだと岩場では動きにくいため。

・ブーツタイプ:ソックスタイプは動きやすいですが、クルマで移動することが多い川釣りでは脱ぎ履きに時間がかかるため。

・フェルトorフェルトスパイク:苔の生えた石が多い川釣りでは、フェルトが滑りにくいため。

この条件を満たしているのが、タックル全般で高度な技術を披露しているダイワの「ダイワ パワーウェーダーPW-3205R (ウエストハイ型)」になります。

ナイロン素材なので夏場は汗で蒸れやすいですが、擦れに強い420デニールナイロンの耐久性は折り紙付きです。

使い方や保存方法に慣れていないウェーダー初心者は、機能性よりも耐久性を重視しましょう。

安全第一で釣果アップを目指しましょう!

ウェーダーを使って行動範囲を広げることで釣果アップに期待できますが、常に危険と隣り合わせということも忘れないでください。

「無理な深さには入らない」「必ずライフジャケットを着用する」最低でもこの2つを厳守して安全第一のフィッシングライフを送りましょう。

※※こちらの記事もおススメ! 川遊びマップブログより
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