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つりチケスタッフもやってみた「ミズワタクチビルケイソウ」対策

つりチケ編集部

2022年6月3日より実施している「ミズワタクチビルケイソウ」アンケートは、同年6月7日午前中時点で、300名を超える方にご回答していただきました。アンケートの回答は引き続け可能ですので、ぜひご回答ください。(同年6月9日時点)

外来藻類「ミズワタクチビルケイソウ」については、水産庁もホームページ上で、塩で防げ!外来藻類 ミズワタクチビルケイソウを公開し、注意喚起しており、その他多くの都道府県水産関連機関や内水面漁協でも脅威を感じ、対策を講じております。

今回のつりチケマガジンでは、実際につりチケスタッフが実施したことを視覚的にまとめてみました。

「ミズワタクチビルケイソウ」対策やってみた

現状、生息範囲を拡大しないための方策としては、釣り具やたも網、長靴、ウェーダーなどを①食塩水に浸す ②温水に漬ける ③アルコールを吹きかける という方策が水産研究・教育機構が推奨する対策として挙げられています。

ミズワタクチビルケイソウは、川底の岩などに群生する藻類であることから、

水中で使う釣り道具に付着し、人の移動に伴い他河川に広がることが懸念されています。

そのため、対策を講じるべき道具の代表例は、釣り具やたも網、長靴、ウェーダーなど。今回はウェーダーの対策を例に挙げていきます。


対策をするべき道具の一つ「ウェーダー」。足回りの道具、長靴やゲーターなども対策すべき代表例と言えます。

今回は食塩水を用いた対策を実践。消毒、ではなく「殺藻(サッソウ)」という模様。
用意したのはスーパーやコンビニでも買える一般的な“塩”。

これを使って食塩水を作ります。ポイントは、濃度5%以上であること。今回購入した塩は500gなので、水は10L弱。ちょっと大きめのごみ箱を使って食塩水を作りました。

食塩水にウェーダーを漬けます。時間は1分以上。このウェーダーは違いますが、フェルトソール部分はミズワタクチビルケイソウが特に付着しやすいそう。目視で付着物を除去してから食塩水に漬けた方が良いと思われます。

最後にウェーダーを乾かします。注意点としては、「真水でしっかり洗い流す」こと。食塩水に漬けたものをそのまま干すと、塩分がウェーダーに残ります。生地の痛みや機能低減につながるのでお気を付けを。

食塩水に漬けるのが難しい時、難しいものはどうするの?

食塩を使えない、使いづらい物やシチュエーションの場合はどうするか。方法としては2つあって、60℃以上のお湯で同じように道具を漬けること。
それ以外には水気を切った後に、アルコール(50%以上)を吹きかけること。

釣りの道具ではなく、水中カメラ、最近だと動画撮影用にGoPpoなどを使いまわすときにも気を付ける必要がありそうです。

そういった対策ができない場合、十分に感想をすることを対策ですが(公財)東京都環境公社の報告によると、最低48時間の乾燥が必要とのこと。

これからのシーズン、鮎釣りをする人が増えていきます。そのため、おとり缶など、対策が必要になる道具も増えるので、このような対策が広まってほしいです。

つりチケスタッフとしても、連日違う河川を回ることもあり、その場合には48時間乾燥というのは難しい。なので、しっかりと対策を実施できる用意をしていくことが必要不可欠と感じました。

つりチケスタッフの想い

つりチケはインターネットでも遊漁券が買えるサービスとして認知していただいていますが、あくまでもそれは手段と思っています。「豊かな水辺環境と水辺文化を創出する。」ことを目指して各種事業を運営・提供しているので、極端な話、全国のすべての遊漁券がインターネットで買えるようになってもそれで目標が達成したわけではないのです。

今現在だけでなく、将来世代も水辺に親しむことができるようにしたい。釣りという切り口でも、持続的に釣りや魚に親しめるようにしていきたいのです。その一環で、今回のミズワタクチビルケイソウについてこのように取り上げていきました。

つりチケでは、以下のようなことについても取り上げています。研究機関や漁協、さらに釣り人や関連企業とも一緒になって、豊かな水辺環境と水辺文化を維持・創造していきたいと思います!