2021渓流解禁 段戸川《テンカラの~とvol.16》

田中 五月

 

いよいよ今年も解禁しました。

そして、私はいつものように段戸川修行に励んでいます。

どこの川も同じですが、3月って魚の活性が低く、無理して毛鉤で釣っています。

「まだ釣れないから渓流は4月からでいいや」と思う人も多いと思いますが、自分にとっては案外重要な月なのです。

解禁時の段戸川

↑3月解禁時の段戸川。木も芽吹いていないし、生命の気配がしない(^^;

 

コンディションがいい時には皆さん釣れます。コンディションが悪い時にどう対応するか?

ってことを考えると、ほぼ間違えなくコンディションが悪い3月は格好の練習時期。

ここでどうやって底に沈んだアマゴをひっぱり出すか?とか、どんな場所から釣れだすのか?とかを考えるのは、今後シーズン通して悪い時の引き出しを増やすことになります。

成魚放流魚が中心になりますが、なんとかかんとか引き出す。

基本的には、タナは全て底、ポイントは落ち込みに絞り気味で、ほぼ聞きアワセ。

 

私が最も気にしているのは、聞きアワセのポイントと徹底してしつこくやり続けること。

うまく出来ている時には、スレがかりが多くなる。

口ではなかなか咥えないけど、実は魚達は結構毛鉤の周りをウロウロしていることがわかって面白い。

「なんだ、君達、見えないのに結構いるじゃん」みたいな(^^

 

これが3月も中頃になると、少しハッチが多くなり、フラフラと瀬の中に出るような時もまれにありますよね。

そんな時にはきちんとガン玉を外し、水面下で食わせる。

状況変化に釣り方を適応させて釣れると、とても嬉しいです。

 

テンカラは「藤の花が咲くころから」と言われ、一般的にはまだ早すぎる3月ですが、良い練習になるのは確かです。

 

とはいえ、釣れなさすぎると凹んでしまい精神衛生上よくないので、

たまには岐阜県 高原川とか3月から活性が高い川に行きましょう♪