【テンカラ竿】穂先の修理
今年から渓流デビューしたテンカラ女子ユキコです。
残念なことに、先日釣行中に、お気に入りの「渓流テンカラ ZL」の竿先を折ってしまいました。竿の先端部分から5センチくらいのところです。
すっかり落ち込んで先輩方に相談したところ、「誰もが通る道だよー自分で簡単に修理できるしね」とのこと ^^;
更に次のアドバイスを貰いました。
・1番穂先だけを購入し交換するのが一般的
・この位置の破損なら、折れた部位にリリアンを付けてもいい
・リリアンは太さに気を付けること
さて、困りました。アドバイスをもらったものの、アドバイスの内容が分かりません。
1番穂先を交換ってどうやって?
なぜリリアンの太さに注意が必要?
サッパリです。
そこで今回、一から調べて初めての修理にチャレンジしました。
竿を分解してみた
まずは竿の構造を知ろう!ということで、初めて竿を分解。何とも簡単に分解できるのですね。
竿のお尻部分を回して取り外すと、中から竿が出てきて、いくつかのパーツへと分かれました。
どうやらこれらのパーツを、穂先から1番、2番、3番・・・と呼ぶようです。
本来は使用後に分解して乾燥させた方がいいみたいです。特に雨に降られた時など、確かに収納部分が濡れたままです。
今までいかに道具を大切に扱ってこなかったか・・・反省です。
修理の方法
竿の構造が分かってしまうと、「1番穂先だけを交換する」というのも理解できます。一番細いパーツだけを購入して交換するということですね。
これが一般的かつベストだと思いますが、パーツの取り寄せに時間がかかりそうなので、それでは明後日の週末に間に合いません(笑)
そこで今回は、リリアンを直接取り付ける方法で修理をしました。
修理に必要なもの
リリアンの太さに注意!とのことなので、修理に使うリリアンは、元のリリアンの太さに近いものを選びました。
補修用のリリアンはネットでも売っています。私が使ったのはコレ。太さが極細から極太までありますが、今回は「細」を使用しました。
それ以外に使用した道具がこちら。接着剤、ヤスリ(爪切りで代用)、ライター、ハサミ。
修理の手順
修理は次のような手順で行いました。
① リリアンの太さの確認
② 竿先のヤスリ掛け
③ リリアンの取り付け
④ リリアンの先端処理
⑤ 竿の組立て(竿を分解せずに修理する場合は不要)
手順① リリアンの太さの確認
まず、リリアン装着前に太さを確認。これも竿を分解して構造が分かると、リリアンの太さが重要なことが理解できます。もしリリアンが太すぎて2番の内径を通らないと、振出し竿として機能しなくなってしまいます。
そこでリリアンを2番に通してみたところ、すっと入りました。どうやらリリアンの太さは大丈夫のようです。
手順② 竿先のヤスリ掛け
次に、斜めになっていた折れた部分をヤスリで平らに。
ヤスリがなかったので爪切りのヤスリの部分で代用。
手順③ リリアンの取り付け
そして、ヤスリがけした穂先を、元のリリアンより少し長めにカットしたリリアンに差し込みます。
更にライターであぶりリリアンを収縮させ、接着剤を「ほんの少し」だけ付けます。接着剤は結構な勢いでリリアンに広がるので、付けすぎ注意です。
指でリリアンを引っ張ってみて、しっかり接着されたことを確認。
手順④ リリアンの先端処理
最後に、リリアンを元々の竿先と同じくらい長さのところでカットし、リリアンのほどけ防止のために先端をライターであぶったらOK。
手順⑤ 竿の組み立て
あとは穂先から順に竿を組み立て、完了です。
その後
初めてでしたが、意外と簡単に修理できました。
竿が少し短くなった分、キャスティングに影響があるかと思ったのですが、お待ちかねの週末の釣行では特に違和感なくキャスティングできました。
その後何回か釣りに出かけましたが、強度の方も、20センチ弱のアマゴは問題なく釣り上げられました。それより大きいのは・・・ちょっと分かりませんが、根掛かりしたり木に掛けたりしても大丈夫だったので大丈夫そうです^^;
折れないように丁寧に扱いたい竿。でも気を付けていても、ふとした拍子に折ってしまう、これは釣りをしている以上避けられないかもしれませんね。
折れないに越したことはありませんが、自分で修理や交換もできることが分かったので、より思い切ってテンカラを楽しめそうです。