正しいキャッチアンドリリースの方法って?やり方を解説

中田 北斗

キャッチアンドリリースという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

キャッチアンドリリースとは釣った魚を逃がしてあげること。

初めて聞いた方は、せっかく釣った魚を何で逃してしまうの?と思うかもしれません。

実は、キャッチアンドリリースは釣りを楽しむ人にとっては重要な行為です。

特に淡水での釣りでは、このキャッチアンドリリースが定着しており、マナーと捉える人も多いほど。

今回は、なぜキャッチアンドリリースをするのかや、正しいキャッチアンドリリースのやり方について詳しく紹介していきます。


キャッチアンドリリースとは?


phon-taさんによる写真ACからの写真

キャッチアンドリリースは、冒頭でもお伝えしたように、釣った魚を逃がしてあげることです。

せっかく釣った魚なのに、もったいないと思われる方も多いかもしれません。

しかし、釣りを楽しむ人にとっては、釣り場から魚がいなくなってしまうことの方が問題です。

広い海では釣り人が釣る魚の量は、全体の魚の量に比べてかなり少なく、あまり問題にはなりません。

しかし、狭い渓流では、人間が魚を釣り上げてしまう量の方が上回ってしまいます

そのため、一般的な渓流では、漁協が魚の数が減らないように放流などをして管理しているのです。

一方で、漁協が管理していない河川では、キャッチアンドリリースを行わなければ魚が減る一方。

魚がいなくなるのを防ぐためにも、キャッチアンドイート(釣った魚を食べること)ではなくキャッチアンドリリースすることが大切です。

キャッチアンドリリースで魚が増えた事例も

キャッチアンドリリース区間設定したことで、魚が増えたという事例があります。

岐阜県にある石徹白川では、石徹白川の支流である峠川がキャッチアンドリリース区間に設定されました。

峠川では渓流釣りのシーズン中、たくさんの釣り人が訪れますが、そのイワナの数には圧倒されるほどです。

しかし、峠川ではイワナの放流は行われていません。

峠川ではエサ釣りが禁止され、ルアーやフライ、そしてテンカラといった疑似餌を使った釣法のみでしか釣りができず、キャッチアンドリリースが義務とされています。

漁協によりイワナの産卵の時期には人工産卵床を作るなどの努力もありますが、魚が増えた要因の1つには、釣り人がキャッチアンドリリースに徹したことが挙げられるでしょう。

間違ったキャッチアンドリリースはダメ


acworksさんによる写真ACからの写真

キャッチアンドリリースが、全てにおいて良しというわけではありません。

間違ったキャッチアンドリリースの方法を行っていては、魚の保護にはならないので注意が必要です

魚を釣り上げた後、太陽に熱された石の上にあげてしまったり、針をペンチなどを使って無理やり外したりしてしまうと、魚に大きなダメージを与えてしまいます。

こういった、魚にダメージを与える行為をしていては、リリースしたとしてもそのうち魚は死んでしまうはずです。

魚の中でも、渓流魚はダメージを受けやすい部類です。

ですので、正しいキャッチアンドリリースの方法について学んで、出来る限り魚にダメージを与えずリリースするようにしましょう。


正しいキャッチアンドリリースのやり方

正しいキャッチアンドリリースの方法について学んでいきましょう。

魚にダメージを与えないキャッチアンドリリースの方法には下記の4つのポイントがあります。

・バーブレスフックを使用する

・ランディングネットを水に濡らしてから魚をキャッチする

・魚には触れずに水中で針を外す

・魚が針を飲み込んでいたらハリスを切る

順番に解説していきましょう。

バーブレスフックを使用する

キャッチアンドリリース前提で釣りをするのであれば、バーブレスフックを使用しましょう。

バーブレスフックはカエシのついていない針のことで、簡単に外れるようになっています。

バーブレスフックを使うと、かかった魚がバレてしまう可能性が高くなってしまいますが、十分釣りを楽しめるので安心してください。

もし、バーブレスフックを持っていない場合は、カエシの付いた部分をペンチで潰したり、ヤスリで削ったりすると、バーブレスフックとして使用できます。

キャッチアンドリリース前提で釣りをするのであれば、必ずこのバーブレスフックは準備しておきましょう。

ランディングネットを水に濡らしてから魚をキャッチする

魚がかかったら、陸に上げずにランディングネットを水で濡らしてからキャッチするようにしましょう。

渓流魚は太陽で温められた地面や人間の体温で、体表の粘膜が傷んでしまいます。

そうしないためにも、魚をキャッチする直前に、ランディングネットを水に濡らして水中で魚をキャッチするようにしてください。

そうすることで、 魚へのダメージを最小限にできます。

写真を撮る場合は、魚を半分水に沈めた状態で撮るようにしてください。

魚には触れずに水中で針を外す

魚をリリースする際には、魚には触れずに出来る限り水中で針を外してあげましょう。

ハリスを引っ張って魚を持ち上げてしまうと、 魚の顎が外れてしまう可能性がありますし、手で魚を持ってしまうと粘膜を傷めてしまう可能性があります。

そのため水中で、針外しやフォーセップなどの道具を使って優しく針を外してあげましょう。

どうしても魚に触れないといけない場合は、手をしっかり水で冷やしてから触ってあげるとダメージを抑えられます。

もし、魚が針を飲み込んでいたら、無理に外すのではなく、ハリスを切ってフックはそのままにしておきましょう。

そうすることで、魚に無理なダメージを与えずリリースできます。

そのままにしておいたフックは、自然と外れることが多いので、 あまり気に留める必要はありません。

優しく魚を扱ってリリースしてあげてください。

キャッチアンドリリースを楽しむなら揃えたい道具


うさぎ屋写真さんによる写真ACからの写真

キャッチアンドリリースを楽しむのに揃えておきたい道具について簡単に紹介しておきます。

ランディングネット

ランディングネットは、魚をキャッチするのに必要です。

ランディングネットがなければ、魚が暴れていると針を外しにくいですし、写真を撮るのも難しいでしょう。

安いものであれば、1000円程度から販売されています。

高級なものだからといって性能が高いわけではないので、安いものであっても十分です。

高級なものは、 仕上げが美しく所有欲を満たしてくれるものが多いのが特徴。
予算に合わせて購入するといいでしょう。

フォーセップ

フォーセップは、軽量で持ち運びのしやすい針外しです。

海釣りなのではペンチなどを使用しますが、渓流ではそれほど大きなものは必要ありません。
そこで有効なのがフォーセップです。

フォーセップは、元々は手術用の道具でしたが 、軽量で持ち運びがしやすいという点から渓流釣りでよく使用されるようになりました。

渓流魚の小さな口にも入りやすい大きさなので、扱いやすいのが特徴です。

少しだけ針を飲まれたという場合でも外せますが、あまりに飲み込んでいる場合は、無理に針を外そうとせず、ハリスを切ってリリースするようにしてください。

まとめ

キャッチアンドリリースは自分たちの手で魚を守っていくのに重要な手段です。

将来も美しい渓流で釣りを楽しむのであれば、キャッチアンドリリースを行わないよりも行った方がいいでしょう。

キャッチアンドリリースは全ての人が納得できる方法ではないかもしれません。

しかし、我々を楽しませてくれる美しい自然と渓流魚を守っていくためには、釣り人、1人1人が意識を持って行動することが大切です。