2019.06.16

テンカラ毛鉤の基本と選び方【初心者向け】

中田 北斗

こんにちは、つりチケマガジンライターの中田です。

テンカラの毛鉤(けばり)を選ぶ時は、何を基準に選んでいるでしょうか?

「テンカラをはじめてみたけれど、この毛鉤でいいのか不安!」

「フライフィッシングの毛鉤を流用しているけど、ほんとにこれでいいの?」

「これからテンカラをはじめてみようと思っているけれど、何を使っていいかわからない!」

というような方に向けて、テンカラに使用する毛鉤について詳しく解説していきたいと思います。

 

テンカラ毛鉤の種類

伝統的なテンカラ毛鉤

テンカラ釣りは日本の伝統釣法です。

かつて、テンカラ釣りは川漁師の釣りということで、その毛鉤のレシピなどは、その一族ごとに代々引き継がれてきた部分がありました。

毛鉤の形状や製法などは、門外不出のものだったので、毛鉤の形状も一族ごとに違っており様々。

そんなテンカラの毛鉤ですが、現代にまで引き継がれてきた毛鉤の形状が存在します。

よく使われる毛鉤の形状が、普通毛鉤、逆さ毛鉤、順毛鉤です。

【普通毛鉤】

【逆さ毛鉤写真】

【順毛鉤写真】

普通毛鉤はハックルと呼ばれる鳥の羽根の部分が、釣り針の軸に対して垂直方向にまっすぐ伸びているために、普通毛鉤と呼ばれます。

逆さ毛鉤は、ハックルが釣り針の方法に逆らうように生えているため、逆さ毛鉤と呼ばれています。

反対に順毛鉤は、釣り針の方法にならうように毛の向きが生えています。

これらの毛鉤は、虫をイメージしているものですが、人間の目からみるとそれほど虫っぽくは見えません

ですが、実際にこれらの毛鉤で全く問題なく釣果をあげることができます。

 

フライフィッシングの毛鉤

テンカラ釣りでは、フライフィッシングの毛鉤(フライ)を使用する方も、たくさんいらっしゃいます。

よく釣り場で見かけるのは、パラシュートフライや、エルクヘアカディスといった水面に浮かせるドライフライや、ニンフなどのビーズヘッドを取り付けた水に沈ませるウェットフライです。

テンカラの釣りに、フライフィッシングのフライを使用しても全く問題なく釣れるので、フライフィッシングの毛鉤しか手に入らなかったという場合でも問題ありません。

虫の形をしっかりと再現していますので、その場に飛んでいる虫に合わせて使用するのが一般的です。

テンカラの毛鉤に比べてフライフィッシングのフライは、細かい細工をしているので作成するのは大変です。

 

テンカラ毛鉤の使い方

伝統のテンカラ毛鉤の使い方を見ていきましょう。

最も基本的な使い方は、川の流れにのせて自然に流し、上流から流れてきた虫を演出します。このような流れにのせる釣り方を「ナチュラルドリフト」と呼ぶこともあります。

そして、テンカラの最大の魅力は竿先で毛鉤を引っ張る「誘い」と呼ばれる技術です。

「誘い」をすると、水の抵抗でハックルがなびいて、ふわふわとハックルがゆらめき、魚を誘うような動きをします。

逆さ毛鉤は、特に「誘い」に特化したもので、ハックルのなびき方が強くアピール力にすぐれています。

 

毛鉤とフライの違い

テンカラの毛鉤とフライフィッシングのフライの違いとはなんなのでしょうか?

その違いは、発祥した地域による違いがあります。

テンカラは日本で発祥した釣りです。日本には幅が狭く流れに勢いのある河川が多く存在し、そこに泳ぐ渓魚もエサの虫をじっくり選ぶほどの時間がありません。

ゆっくり餌を吟味していては、すぐにエサが下流に流れていってしまうからです。

そのため、テンカラの毛鉤は簡素な作りをしており、あまり虫の再現性に関しては細かくこだわらない傾向にあります。

テンカラのベテランは、持っている毛鉤の種類も少なく、2種類前後しか持っていないという方も多くいらっしゃいます。

ですので、あまり毛鉤の色味や形状に神経質になる必要はありません。

一方で、フライフィッシングはイギリス発祥の釣りで、大きくゆったりと流れる川で発展してきました。

そのため、魚がじっくりとエサの虫を吟味することができるため、違和感のあるエサは食べないということが、日本の渓流にくらべて簡単に行えます。

このことから、フライフィッシングでは、フライを釣り場に飛んでいる虫そっくりに作るということに力を注ぐようになりました。

そして、釣り場にいる虫にそっくりのフライを選ぶことをマッチ・ザ・ハッチと呼びます。

フライフィッシングで使われる毛鉤は、より虫のように見せるために細かい細工がされているものがほとんどです。

実際に、水面が静かな場所でテンカラの毛鉤を使ってみると、渓魚には毛鉤を偽物と魚に見切られることがよくあります。

 

テンカラはどんな毛鉤を使っても釣れる

さきほどお伝えしたように、流れのはやい日本の渓流では、毛鉤の精巧さはあまり重要ではありません。

ですので、見た目が気に入った毛鉤を使うというのでも十分釣れてくれます。

どんなものを使ってもいいと言われてしまうと不安になってしまうのであれば、次に紹介する毛ばりを購入して使用してみるといいでしょう。

初心者におすすめの毛鉤

毛鉤を自作するのが面倒という方や、テンカラに初挑戦したいというような方におすすめの毛鉤は、ダイワ社から出ているものです。

多くの釣具店で取り扱いをしていますし、価格もそれほど高くありません。

種類も様々ありますので、見た目が好みのものを購入してみるのがいいでしょう。

毛鉤に使われる材料

テンカラに慣れて毛鉤を作ってみたいと思った方のために、テンカラの毛鉤がどのようなもので作られているのかについて、簡単に紹介しておきましょう。

テンカラの毛鉤に使われる材料は、それほど多くはありません。

毛鉤を自作をする場合は、これらの材料と道具を購入する必要があります。

テンカラの毛鉤は少しの道具があれば自作が可能ですし、スターターキットなどを購入して、自作毛鉤を作ってみるのにトライしてみるのもいいでしょう。

テンカラ毛鉤に使われるのは下記のようなものが一般的です。

・フック

・ハックル(鳥の羽根)

・ボディ材(ダビング材)

・スレッド(糸)

詳しく解説していきましょう。

フック

テンカラでよく使われるフックは、アイと呼ばれる糸を結ぶ穴がついているものがほとんどです。

フライフィッシング用のフックを流用する場合もありますし、専用のモノを使うこともあります。

針のサイズは#12というような表記がされ、番号が小さくなるほど針のサイズが大きくなります。

テンカラでよく使われるフックのサイズは、#16〜#10程度です。

また、近年は魚の保護のため、返しのついていないバーブレスフックを使用する人が増えてきています。

釣った魚をリリースするのであれば、バーブレスのフックを購入するのがいいでしょう。

テンカラにはこちらのものが使いやすくおすすめです。

 

ハックル(鳥の羽根)

ハックルは、使用する毛鉤によって使用するものは様々です。

一般的にはコックネックと呼ばれるニワトリの羽や、メスのキジの羽が使用されます。

ハックルにはテンカラ専用というようなものはないため、ほとんどの人がフライフィッシングのショップなどで購入しています。

 

ボディ材(ダビング材)

ボディ材は、毛鉤の胴体部分を作成するのに使用します。

昔は、ゼンマイの綿毛などが使用されていましたが、現在では動物の毛や化学繊維、孔雀の羽根(ピーコックハール)など様々なものが使用されています。

ゼンマイの綿毛なら山に行けばとることができますが、他のものに関しては、フライショップで揃えるのがいいでしょう。


 

スレッド(糸)

スレッドはボディ材や、ハックルなどをフックに固定するのに使用します。

ミシン糸などでも流用が可能ですが、専用のものはワックスなどが刷り込んであり、ボディ材などを巻き付けたりしやすいようになっています。

 

テンカラは毛鉤にはこだわらない

テンカラは毛鉤の精巧さにこだわる釣りではありません。

そのため、あまり毛鉤の種類などに神経質になる必要はないので、初心者の方も安心して好きな毛鉤を使用するのがいいでしょう。

テンカラの毛鉤選びで最も重要なのが、釣り人のモチベーションをあげてくれるかっこいい毛鉤か、というところです。

ですので、かっこいいと思う毛鉤を使って、渓魚をいかに釣るかというところに力を注ぐといい結果が出るでしょう。

もちろん、フライフィッシングのように、精巧な毛鉤にこだわるのも悪くありません。

是非、かっこいいと思える素敵な毛鉤でテンカラを楽しんでくださいね。

 

川釣りの前に遊漁券の準備を

川で釣りをする時には、遊漁券の購入が必要な地域が多いです。

行きたい川が決まったら、「川の名前」と「漁協」で検索、どこの漁協が遊漁券の販売を管轄しているか確認しましょう。

現在はネットで遊漁券を購入できるサービスもあるので要チェック。
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