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巴川水系野原川での釣り《テンカラの~と vol2》

田中 五月

// 2018年4月14日(土) 釣行//

3月解禁後から、仕事のついでにちょくちょく釣りには行っています。
ただ、思うように釣果が出ない・・・
「まだまだ毛鉤には早い」と思う一方で、カンを取り戻したいなーと思うことってないでしょうか?
僕の場合、そんな時は野原川です。

今日はそんな野原川で、今シーズン初めて活性があがる瞬間に遭遇したので、そのレポートです。

 

野原川

カンを取り戻したければ野原川へ、そう思う理由、野原川観光センターというところが、遊漁券を購入すると1kgの成魚放流してくれるからです。

おじさんに聞いたところ、今は昔よりお客さんが少なくなっているが昔は一日2t放流しなければいけない時もあったそう。2t/日って強烈ですよね。

要は、最悪の場合「成魚放流された魚を釣る」という担保が出来るのです(^^

せこいような気もしますが、たまにはドカッと楽しみたい(^^; そして成魚放流以外にもアマゴがいたり、野生化したニジマスがいたりと結構楽しめるんですね。

時間がない時の選択肢としてはありだと思います。

僕は放流直後の黒い個体を「黒ニジ」、過去放流された後に釣られず、川に定着して保護色で白くなったのを「白ニジ」と呼んでいます。

さあ、今日はもともと1時間半しか釣る時間がない、うまく白ニジまで引き出せるか??

 

今日のテンカラ課題:活性に合わせて流すタナを変える

こんな渓相です。

先日までの暑さは嘘のように今日は寒い。まず水温を測ると10度くらい。

釣り始め前の水温

ダメだろうとは思いつつも、直前に放流してもらったのもあるんで、ドライで出てくれたら面白いな、一匹くらいでないかなと最初はパラシュートを結びます。

パラシュート

20回くらい、出そうな流れを流すもうんともすんとも言わない。

今日は時間がないんで、早々に諦め、タングステンヘッドでウェイトをつけた毛鉤に。

2.3mm

僕の毛鉤は、フックサイズに関係なくウェイトをビーズの色でわかるようにしています。

  • 緑のビーズヘッド⇒直径2.3mmのタングステンヘッドをつけている
  • 赤のビーズヘッド⇒直径3.0mmのタングステンヘッドをつけている

といった感じ。

最初は2.3mmで中間層を流すイメージにしましたが、これまた成魚放流黒ニジもうんともすんともいいません。今日は時間がないんで早々に諦め、次は3mmのものへ変更。

3mm

すると、草の根が釣れてくる苦笑

草の根が釣れる

でもですね、うまく底を引きずるように流せている証拠です。

気にせず底流にそって流し続けると、本日1匹目をGET!

3mmのウェイト毛鉤をくわえた黒ニジ

明らかに、池の色になじんでいる黒ニジ、その中でも活性の高いやつでしょう。

普通水温が低い時は、放流したてのやつもなかなか川の流れになじめないようで釣れません。

30分とかたつと、結構動くようになって釣れます。この黒ニジはすぐ釣れたんで、余程お腹が減っていたのかもしれません。

日がさして流れがかわる

その後は沈黙が続きます。風は強く寒いし、時間はもうなくなるし、どうしたもんかなーと思っていたら、少しだけ日が差してきました。

人間にとっても陽の光が有難い。ポカポカしてきたなーと思っていたら、虫が少しハッチしだしました。

途端、沈み石のとこでヒラをうつ魚体が見えました。

時間もない、大急ぎでもっと軽く、虫にあわせてフックサイズを16にした毛鉤へ変えます。

2.3mm、#16

 

2回ほど流すと、黒ニジHit! よし、狙い通り。

 

針を外していると、なんとライズし始めた!!

大急ぎで、流れを見極め、そこに流す。

1回・・・

2回・・・

3回・・・

反応なし。もっと表層を流れているのを食べているのかな?とウェイトを更に軽くしたものを結びなおして投げる。

更に小さいウェイト

これになると、あまり普通のテンカラ毛鉤と変わらず、女波(沈む流れ)があれば引き込まれやすいくらいと思います。

そして、これの1投目、今までの当たりで初めて魚体が見えてくわえられます。

一呼吸まってアワセをいれる。

途端に横走りする、ジャンプする。

今までのの黒ニジとは明らかに違う動き。あがってきたのは野生化した白ニジでした。

白ニジ

ヒレも復活していて、引きも強かった。去年の冬から生き延びたやつでしょうか。

ここにいる限りは、いずれは餌釣りに釣られるでしょうけど「頑張れよ」と静かにリリース。

その後、黒ニジを一匹追加し、最後に大きなライズが上がりだす。

これはもっと浮かせようと、通常のウェイトなしテンカラ毛鉤に変えます。

ウェイトなし、全くノーマルなテンカラ毛鉤

もう時間がなく焦っているんで、ちゃんと写真にもとれてないですね(^^;

このテンカラ毛鉤をライズポイントの3mほど上流から流すと・・・

1投目、タイミングあわず・・

2投目、ばかっと水面を割って!

は出ませんでしたが、ラインが水中に引き込まれる。

よし、来た!!

一呼吸おいてカン!!と竿をたてる。

また強烈に横に走る、ジャンプする、白ニジですねー、これは。

弾丸白ニジ

あがってきたのは、ヒレが復活した弾丸のような白ニジ。尾びれが映っていませんが、今日一番のサイズで尺くらい。

なんだか、冬の禁漁期間に釣っていた白ニジとも引きが違います。暖かくなって、結構虫を食べているんでしょう。

狙い通りに釣れたんで、とても楽しかったです。

結果として、最後の15分くらいで4匹追加し、1時間半で5匹。

まとめ

時間は短かったものの、今日の課題どおり

  • 活性が下がる⇒ウェイトを重くしていき、どんどん底に近づけて流す
  • 活性が上がる⇒ウェイトを軽くし、流すタナを表層に近づける

というのを実行し、うまくはまってくれました。

ちなみに野原川では、この場所に放流魚もいるし、たぶん野生化した白ニジもいるというのがわかっているからこそ、短い時間で毛鉤を変えまくっていますが、普通はもっと長い時間スパンで判断していることが多いです。

しかし、狙い通りにいった時のテンカラは楽しいですね!