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【那珂川上流部】釣れる魚から釣行ポイントまで解説

つりチケ編集部

わたしは栃木県に住んでおり、渓流でのイワナヤマメ釣りを趣味としています。

その中でよくいく川の一つが、同じ栃木県を流れる那珂川(なかがわ)です。

那珂川といえば、鮎釣りで全国的に有名な河川ですが、その上流部はとても澄んだ水が流れ、美しいイワナやヤマメが釣れます。

その那珂川の上流部は、深山ダムを中心にそのさらに上流の源流部分と、ダムから下流側に分かれており、今回はダムの下流側での釣りについて紹介していきます。



 釣行ポイント


那珂川の上流部は、ダムに近づくほど道路と川との高低差が大きくなり、渓に降りていくのが難しくなるため、わたしは板室温泉の発電所付近に車をとめて入渓します。

その辺りは川まで降りていく小道がいくつか伸びているので、入るのは比較的簡単。

そしてそこから堰堤(えんてい)まで、3時間ほど釣り上がっていきます。

渓相


入渓ポイントは比較的川幅も広いのですが、すぐに深い谷底を歩いているような雰囲気に。

ごろごろとした岩の間を流れるこの辺りは、深くても水深2m弱。ほとんどの場合、1mにも満たない浅くて小さな落ち込みの連続です。

腰までのウェーダーがあれば普通に釣り上がれますが、わたしは躊躇せず水の中を移動したいためウェットスーツです。

そこからしばらく釣り上がると、身の丈を超える大岩が転がるポイントに。

その大岩を見るだけでも、この川を釣り上がる価値があると思います。

釣れる魚

那珂川上流部で釣れる魚は、イワナ(ニッコウイワナ)とヤマメの2種類。

源流部と違い、ダムから下流には毎年多数の放流がされています。

わたしの場合、シーズン中は時期を選ばず気分で釣りに出かけますが、いつもヒレが綺麗で体型もよい魚が釣れます。

特にイワナは、居着きの下腹が美しい黄色に染まったよい個体を見るのがとても楽しみです。

もっと下の中流域と違い、大きな滝壺でも最大で35cm程度のサイズに留まるので、この辺りで尺越えを釣れれば充分に喜んでいいレベルかと思います。

(ちなみに私のこの川での最大サイズはイワナ29cm、ヤマメ28cmです。)

釣り方

エサ釣り、フライ、ルアー、テンカラと、どの釣り方でも釣果が期待できる川です。

ただ、川幅と水深から、エサ釣りならズーム付きの6~8mほどの竿、フライやルアーの場合も小振りなものの方が操作もし易く、木の枝への引っ掛かりなども少なくて済みます。

わたしはここでは、6.5mズームの渓流竿と3.2mのテンカラ竿を使っています。

エサ釣りの場合はブドウ虫1パックとミミズを1パック、糸は道糸1~1.2号に針先50cmほどは0.3号の組み合わせで。

これは連続した落ち込みを狙うことが多く、根がかりが増えるためです。

ハリは基本的に大きめの物を使いますが、ヤマメの活性が高い時は少し小振りのハリに替えた方が、アタリが合わせ易くなるのではないでしょうか。

テンカラは白エルクと黒ソフトの2種類のみですが、充分釣果が期待できます。

川幅が狭く、両岸から枝がせり出したその下の落ち込みなどを狙うことが多いため、基本的に仕掛けは短めに、水の中に立ち込んで川岸を攻めることも多いです。

天候に関わらず白に反応のいい日と黒に反応のいい日があるので、まずはそれを見極めて、魚の活性の低い日は、さらに毛ばりを沈めてやるといいかもしれません。

那珂川は高速道路からのアクセスもよく、首都圏からの移動時間も短いため人気の渓流です。

釣って楽しく、見て美しく、食べておいしいと三拍子そろった那珂川のイワナヤマメ。

ぜひ、一度足をのばしてみてはいかがでしょう?